相続されてよかったこと
相続は誰もが経験をすることだと思います。相続受ける側の話がメインになりますが、これを機に相続させる立場であることにも気付きました。
空き家を相続して困った内容の記事が思いのほか興味を持っていただけていたようで、少し世間に貢献できた気持ちになっています(笑)
今回の記事では、困ったことだけじゃなくてよかったと思ったこと、そしてその経験を機に私が子どもに残してあげたいと思ったものをご紹介していきたいと思います。
相続について知る、そして備える
私が相続されて嬉しいと感じたこともそうですが、そもそも相続ってなに?と思うかたもいるかと思うので調べて知った程度の話しになってしまいますがご紹介したいと思います。
人生誰もが経験をするであろう「相続」
知らないまま相続させたりしたりしているかたが多いと思いました。
しかし、知っておくのと知らないまま相続受けるのとでは税金面もそうですし事前準備が出来ないのであたふたしてしまう事も実際多いのではないでしょうか。
「相続とは」そして「なにに備えるべきか」ただの主婦目線になってしますが、ご紹介していきます。
相続ってどんなことを言うの?
わかりやすく(?) 我が家のパターンでご説明します。
我が家の場合、2020年に母が、2022年に父が亡くなりました。
母が「亡くなった日」にこの「相続」というものが発生し、「母の権利や義務、財産、負債も含めて特定の人が引き継ぐこと」となります。
この特定な人というのが「配偶者、子どもを始め兄弟や親など」の法定相続人が該当するようです。
我が家の場合は「母」の相続を引き継ぐ人(法定相続人)は「夫(私の父)、子ども(私)」の2人でした。私は一人っ子でしたので私に兄弟がいればここに追加される形になります。
そして「父」が亡くなった際の法定相続人は「わたしのみ」でした。
相続の割合は民法で定められているようですので、相続してから取り分で揉めることはあまりなさそうだなぁと思いました。(実際にはあるのでしょうけど…;)
母には幸い借金など負債がないと父から聞いていたので、残してくれたものや母が大切にしてきたことを引き継ぎたくて私は相続を引き受けました。
相続は拒否もできる
基本的には法定相続人が亡くなった方の財産・負債を引き継ぐものですが、あまり負債が多いと引き継いだ人がかわいそうですよね。
相続の承認には3つの方法があります。
・単純承認
・限定承認
・相続放棄
単純承認は「すべての財産を引き継ぐ」もので今回我が家はこのケースに該当します。
限定承認は「債務の支払い責任を正味遺産額の範囲にとどめる」もので、財産よりも借金などで負債が多い場合はその財産の額を超えた分は責任を負わないというものになります。
ちょっと難しく感じますが、財産も負債もある方の相続だとこの限定承認を選ばれるかたが多い様子でした。
その際の注意点として、限定承認の場合は相続人全員が家庭裁判所に申請しなくてはならない点です。
相続放棄は名前のとおり、すべての財産・負債を引き継がないものです。
財産がほとんどなくて借金ばかりだと正直相続したくないですよね;
相続されてよかったと思ったこと
当然に悲しく、寂しく、時間が経っても会いたい話したいと思うこともあります。
親子関係は大人になってからも良好でしたが、わたしは結婚して地元を出てしまったので年に3回くらいしか会えていませんでした。
特にこの数年間はコロナ禍もあってほとんど会えていません…
きっとおなじような方、多いですよね。
その中でも「相続されてよかった」と思えたことを記録しておきます。
まずひとつ「母が大切にしていた先祖代々着ていた着物」です。
着物は特別な日くらいしか着ないので買おうと思う事もなく、けどあったらやっぱりステキですよね。
着物は流行りに左右されることも少なく、生地がしっかりしていれば本当に何十年ともちます。
この着物を引き継ぎ、大切にしていくことでいずれ娘にも残してあげたいなと思っています。
その次に父が残してくれた「土地」です。
実際には家も残っているのですが(悩み中の空き家)土地をいくつかの場所で残してくれたからこそ、更にマネーに替えたり使用できたり、同時に悩みもあるもののありがたかったです。
よく聞く賃貸物件に住んでいたままだと荷物出すまで家賃かかっちゃいますし、そのあたりの費用負担がほとんどなかったことはありがたいなと思いました。
相続を経験して、自分が夫や子どもたちに相続させることを想像したときにある程度の相続の知識がないとダメだなと思ったので早いうちから懸念されるものは整理しておくようにしましょう!
わたしは「苦労を残さない」ように早いうちから整理し始めたいと思います。